Sattokun’s diary

元教員 小学生息子を持つパパのブログ

息子と段取りを考えること

 小学校1年生の息子と過ごしていて私がよく感じることは「あの子はいつも、今、この瞬間を全力で感じて生きているな。」ということだ。

 

私は小学校の教員をしていたが、仕事のことでよく悩んだ。

 

悩むということは、自分の過去に捕らわれ、「ああすればよかった。」と思うことだ。また、自分の未来を心配し「ああなったらどうしよう。いやだな。」と思うことでもある。

 

つまり、今、この瞬間にだけフォーカスして生きていれば、悩みはそれほどないのかもしれない。

 

きっと動物は、今だけを感じて生きているのだろう。人間は高度な思考ができるようになった結果、過去の記憶や未来への不安を抱えるようになったのではないか。

 

しかし、大げさに言うと、息子は今、この瞬間だけを感じて生きているように、私には見える。うらやましいとも言える。

 

 

 とはいえ、今のことだけ考えていると、不都合なことも起きる。例えば、彼は計画や段取りが苦手なのだ。(1年生なんて多くの子がそうなのかもしれないが)

 

例えば、休日に今日は車で公園に行くよ。とあらかじめ伝えておく。「うん。」返事はする。

 

30分前くらいに「あと少しで行くよ。」と伝えておく。「うん。」とか言う。

 

でも、「そろそろ行くよ。」と5分前くらいに伝えると「行きたくない。」などと言う。「なんかだるい。」

 

なぬ!?もう私と妻は準備万端なのに!なぜもっと早く言わないの? と、がっかりする、なんてことがある。

 

トイレに行くのも、我慢できない寸前まで我慢している。「あらかじめ」済ませておくなどということがなかなかできないのだ。

 

学校に行く朝、出発するための段取りが身に着くまで、なかなか大変だった。

 

ものすごく眠たいし、普段から食は細いし、食べ終わっても漫画やテレビを見てしまうと集中してしまい準備がままならない。

 

教師を辞めて、朝の時間に余裕ができた私は、彼の朝の時間の使い方を少しずつ整えた。

 

起きる時間、朝ごはん食べ終わる時間、着替えて準備する時間を毎日同じにした。終わってから、テレビや動画を見ていいことにした。

 

準備するものは、名札、帽子、ハンカチ、ティッシュ。靴下もよく吐き忘れ、いざ玄関を出る時に慌てて戻りはいていた。

 

わたしが「ハンカチ持った?名札は?まだ靴下はいてないよ!」などと言ったら、「いっぺんに言われても、よく分からないよ~。」と息子が言う。

 

 そこで私は考えた。朝の準備物「合言葉」を作ろう、と。(アイデアは、何かの本にのっていたものだと思う。)

 

次の日私は息子に「今日から準備する合言葉をつくったよ。『ナハティク』だ。」

「え、何それ?。

 

「ナは、名札、ハはハンカチ、ティは、ティッシュ、クは靴下だよ!」

 

これをやり始めてから、「ナハティク」と言われると、自分で「ナは・・・あ、名札だ!ティは・・・、」と自分で準備を始めるようになった。

 

人間、他人に言われてするのはどうしても気が進まない。自分で動くのが一番だ。

 

 

そこで最近、私は調子に乗り、家に帰ってきてからの段取りについても着手。ランドセルからすぐ出すものについても合言葉にしようと思った。

 

給食セット、水筒、連絡帳、連絡袋、宿題、給食セットをくっつけて・・・。

 

そして「おーい、家に帰ってきたら、『キュスレレシュ』だぞ~!。」

 

 

うーん、これはどうもゴロが悪い・・・。息子も、この片づけははまだ反応イマイチ!